不安が強いASDの男の子を育てている母です。
この記事はトイレトレーニングで苦労した男の子の体験談と成功に導いた時に使っていたグッズを紹介しています。
結果から申し上げますと我が家の場合は5歳になってトイレでするようになりました。
焦ってもどうにもならない事があります。本当に実感しました。でも焦ってしまいますよね。
ではどうしたかというと不安を解消するための声掛けやトイレ環境を整えました。
- 2歳→意味が分からないので無駄だった
- 3歳→不安が強く出る時期だったので進まなかった
- 4歳→言葉の理解が進みつつも不安でトイレに座るのができなかった
- 5歳→スモールステップで座ってできるようになった
トイレトレーニングの教材やご褒美シールに興味を示さない子への工夫
教材で遊んでしまい本来の用足しの意味が理解できないので排除
2歳からトイレトレーニングを開始して、某有名知育教材にトイレにおいてボタンを鳴らすと応援する声が出るエデュトイを使っていたのですが、完全にただのおもちゃ化してしまい、便座に座ることはできたのですが、ただ座るだけでオシッコも便もする気が全くおきなかったです。
今考えると息子はまだトイレトレニングの時期ではなかったのかなと思っています。
言葉の理解がどの程度進んでいるか見極めよう
息子は「言葉を聞いて理解する発達」が少しゆっくりだったみたいです。ですので2歳の時期では早すぎる場合はあると思います。
3歳4歳 失敗の連続
3歳ともなると幼稚園入園や保育園でのトレーニングなど親としてはトイレを嫌がり進まない事は大問題ですよね。けれど、そこはぐっと抑えて子供の気持ちを最優先にしてあげたほうが結果として近道になると思います。
3歳の時期に再開したトイレトレーニングではことごとく失敗していました。
- ご褒美シール→2日で飽きた
- 洗面所の踏み台をトイレで使う→移動させる度にその踏み台で遊びだす
- ビニールで覆われている安い補助便座→ペタペタした感触が嫌で拒否
- おまる→部品で遊ぶ
- トレーニング教材動画→自分事で観ていない様子
- トレーニング絵本→読み聞かせてもすぐに離脱
結果本人にとってトイレトレーニングなんてどうでも良いイベントなんですよね。完全に敗北でした。
ご褒美シールではなくご褒美カードに変えて座らせ成功
よくあるトイレでできたらご褒美シールですが、我が家がご褒美カードに切り替えました。
療育センターの作業療法士の方のおススメの方法
まず、ここでスモールステップで
- 座ることができたらご褒美カードを渡す
- オシッコができたらさらにご褒美カードを渡す
と目標を小さくすることが大切だそうです。そして理由は聞きそびれたのですが、シールで食いつかない子はカードだと食いつくことが多いそうです。
こういったトランプをカード代わりにして渡していました。これは売れしそうにカードを受け取っていましたね。ただし息子の場合は座ることはできても、用足しはできませんでした。
5歳でトイレでできるようになってからは
- 座ったらカード貰える
- トイレでできたらカード貰える
をしばらくやりました。本人が飽きるまでやり続け、小1の今は全くご褒美無しでしています。
トイレ内の環境
足台
便器と同化するシンプルな色
大人でも邪魔にならないスリムタイプで置きっぱなし
洗面所の踏み台をトイレで使うと、移動させる度にその踏み台で遊びだしてしまい、本当に困りました。解決法ですが
- 便器に馴染む色
- 大人でも邪魔にならず移動させず置いておける
- 子供の足がしっかりと乗る
となるとこのヨークデルという踏み台が本当に便利でした。現在小1ですが今でも使っていますし、足元が邪魔にならないのでずっと置きっぱなしですし、余談ですが大人の用足しの時も踏ん張れるのでとても便利です。
補助便座
TOTOシュレットSBの便座にフィットした
取っ手は不要
実家用にビニールで覆われている安い補助便座を買ったのですがペタペタした感触が嫌で拒否されました。自宅用で買ったコンビの補助便座は付属のカバーを使わなくても感触は嫌ではないらしく、問題なく座ってくれました。
我が家はTOTOシュレットSBの便座ですがガタガタもせず安定して座れたのも良かったポイントだと思います。
取っ手は遊んでしまうのと座りずらいのもあり付けずにトレーニングしました。しっかりと足台に足が付いていれば取っ手が無くても踏ん張れる様子でした。
5歳でやっとトイレで用足しができるように
トイレ内の環境を整えても不安なのか、座る事はできたのですが5歳の年長の新学期の初日にようやく座って用足し(なぜか便からできた)に成功しました。
4歳 声かけの方法を変えた
今思えば遠回りしたのは声かけの方法が本人に合っていなかったのかなと思っています。
自分で決めさせる
- オシッコはトイレでしようね
- ご飯の後はおトイレ行こうね
- 寝る前はトイレへ行こうね
- オムツでしてもいいけどトイレでするとビチョビチョしなくて気持ちいよ。どうする?
- ご飯のあとでトイレですればその後モジモジしないで遊びに集中できるよ。どうする?
- 寝る前にトイレでオシッコすると朝までぐっすり寝れて気持ちがよいよどうする?
と本人選択制にしました。この声かけですんなりと上手くいったわけではないのですが、本人の気持ちの切り替えに必要な言葉だったのだと思います。
ある日から「5歳になったらトイレでする」と言い出し、本当に5歳の年長さん新学期でトイレをしたのです。
その日から完全にオムツも使わず、おねしょも元々なかったのですが変わらずおねしょもせず現在に至ります。
5歳なので補助便座はその後すぐに使わずにできるようになりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。